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Physics Education with Mixed Reality (HoloLens)

才能と教育について

世間が何を求めているのか、を感じることができるのは才能だと思う。

例えば政治家。有権者が何を求め、何を期待しているかを、優れた政治家は匂いで嗅ぎ分けてしまう。そして、期待されていることを大きく掲げ、選挙に勝つ。

例えば優れたマーケッター。世間が何を買いたいかを、理詰めではなく匂いでわかってしまう。例えば優れた演説家。聞き手がどんな言葉にうなずき、どんな言葉に興奮するか、演説しながらでもわかってしまう。

そして優れたプログラマは、どういうコードが読みやすいか、あとから変更しやすいか、直感的に理解している。また、新しい技術がどんな内容で、それはどんな背景を元に出て来たのか、すぐに理解してしまう。さらには「こういう技術があるはずだ」と見当をつけて探すことができる。

自分にはどんな才能があるのかは、なかなかわからない。私は36歳で自分にプログラミングの才能があるとわかった。教育の目的は、まさにこれであるが、教育の内容は社会人の活動内容と乖離してしまっているため、わかりずらい。ただ、歴史が強い人は人間的洞察力がある、くらいのことはわかる。

自分にどんな才能があるか、と同じくらい大切なのが、自分にはどんな才能が「ない」か、である。自分の弱点を認識し、そこはアウトソーシングしていくのが、賢いやり方だと言える。

持っていると更に素晴らしいのは、他人の才能を見出す能力。仕事の良いパートナーとなる。

教育的には、顕在化していない生徒の才能を目覚めさせることが、その生徒の人生を変えることになる。生徒は自信を持ち、その人生はまったく違ったものになる。