もう12月。来月はもう2025年。小さい頃はクリスマスなどのイベントがあんなに待ち遠しかったのに、いつの間にか年月は飛ぶように過ぎていきます。「思ってたのと違う!」と言いたくなる、フィール・フィジックス代表の植田達郎です。
今回は、いま東京で開催されている国際会議・展示会「SIGGRAPH 2024 Asia」に行ってきたご報告です。
SIGGRAPH Asia 2024の概要
SIGGRAPH Asia 2024は、コンピュータグラフィックスとインタラクティブ技術に関する世界最大規模の国際会議・展示会です。2024年12月3日から6日にかけて東京国際フォーラムで開催されています。
主な特徴
- 技術者やクリエイティブな専門家が世界中から集まる
- 最新の研究、科学、アート、アニメーション、ゲーム、インタラクティブ技術などが紹介される
- 基調講演、技術セッション、展示会などさまざまなプログラムが用意されている
撮った写真など
少しだけ撮りました。
企業展示
ソニーのブースの展示です。透明な円筒の中に立体映像が浮かんでいます。しくみとしては、反射する指向性フィルムのようなものが円筒の内部で高速回転しており、そこに断続的に映像を投影することで、全方位から立体映像が見えるようになっているとのこと。物理(光学)と情報の融合ですね。なお実際に見るともう少しキレイです。
他に感じたこと:
センサーのみモーションキャプチャーにビックリ。200gを切る軽量VRゴーグルにもビックリ。技術の発達はすごいですね。
研究発表・展示
これはいったい?
これは、衣装にいくつかの水のタンクが付いており、外部からチューブで水を流し込むことができるようになっています。は?と思いますよね。
これ、実は木星の重力を再現しています。VRゴーグルをかぶると木星の光景がひろがり、その中で重い身体を左右に揺すって飛んでくる岩を避けるゲームです。
これは物理の授業でしょう!
ということで体験させてもらいました。ゴーグルをかぶります。「木星です」と言われて、木星のシーンが広がります。ふむ。そのあとチューブから水が流れ込んできて、衣装が重くなっていきます。ずっしりとした革ジャンを着ているような感じです。「じゃあ始まりますよ」と言われて、岩がいくつも飛んできます。これらを左右にドタドタ、よいしょよいしょと避けるのですが・・・
うーん、木星で岩を避けるのって、本当にこんな感じなんでしょうか?
これは・・・思っていたのと違う!
いろいろと考えさせられた体験でした。ジャンプできると良いのですが、機器の耐久性的に無理なんでしょうかね(ジャンプしても変わらない?)。
とにかく面白いのですが、だいぶキテます。こんなイロモノの展示がたくさんありました。
ポスター展示
ポスターも貼られていて、意外に面白かったです。ちなみに5枚目は熱力学の教材なのだそうです。内容は正直よくわかりませんでしたが・・・
いつか発表したい
こういう展示を見に行くたびに「自分の考えていたことを先取りされていたら嫌だな」と心配になるのですが、幸か不幸か見たことがありません。
今回は「複数人で磁場を体験する」という感じの内容があったのですが・・・
うーん・・・これって磁場なんでしょうか?謎の効果音も付いていますね。
これは・・・これも・・・思っていたのと違う!
発表された方は「これからはデジタル物理学がコミュニケーションを変えていく」とおっしゃっていました。たぶん、人と人との関係性をビジュアルに表現したい、その表現は数式を使って変化させたい、ということなのかなと思いました。なお、こちらはとても手軽に体験できて驚きました。
フィール・フィジックスが目指すデジタル物理学は、デジタル技術の力を借りて、目に見える現実の上に目に見えない物理学の世界を重ねます。そういうことをいつか、こういう場で発表できる日が来ると良いなと思います。協力してもいいよ!という方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください。