今日は図書館研修3日目。最終日である。ベテランスタッフの方にいろいろと説明していただいた。
特に興味深かったのは、欧米と日本の違いについての話であった。欧米と日本とでは、図書館の質に天と地ほどの差があるというのである…これはずいぶん堅苦しい話だが、興味のある方は、お付き合いいただきたい。
まず、欧米の図書館には一級の司書が詰めており、専門的な調べものをすることができる。
これに対し日本の図書館は、現在どんどん外注化を進めている。つまり、高コストな専属の職員を減らし、代わりに低コストな嘱託職員やアルバイト、ボランティアを入れていくというやり方である。
実際、研修でお世話になった図書館も職員の占める割合は3割ほどであった。完全に外部委託してしまった図書館もあるという。
当然、日本の図書館の質は悪くなる。
原因をさかのぼると、これは予算配分の差である。欧米では図書館に多く予算を配分し、日本では図書館予算は少ない。
そもそも予算配分は、政治家たちの力関係によって決められる。このことを踏まえてさらに突き詰めると、結局のところ「有権者は(傾向として)図書館を望んでいない」ということになる。だからこそ、図書館予算が少ないのである。
まだ話は続いたのだが、話として大きくなりすぎるので、これくらいで止めます…みなさんは、図書館は欲しいですか?それとも不要ですか?