Feel Physics | in Mixed Reality - Education | Blog

Physics Education with Mixed Reality (HoloLens)

Feel Physicsを生徒に体験してもらいました はじめてのユーザーテストにドキドキ

昨日は高校の科学部員6人+教員1人にFeel Physicsを体験してもらいました。最初のユーザーテストです。行くときはとてもドキドキしました。

生徒さんたちが集まってきて、Feel Physicsを体験してもらいました。が、自分から触ってみるという生徒さんはおらず、仕方ないので、こちらからあてて進めました。生徒さんたちは、とてもおとなしくて「あんまり面白くないのかな?」と心配になりました。演示は30分ほどで終わりました。

評価アンケート結果は予想外に熱いものでした。


評価アンケートはNPS(Net Promotor Score)を使いました。NPSは、とてもシンプルな評価法です。質問はたった2つです。

  • 【質問1】この仕組みを友人にオススメする可能性はどのくらいありますか(0〜10の11段階)
  • 【質問2】上のスコアを付けた主な理由は何ですか

以下は結果です。

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NPSは推奨者が5人(83%)、批判者が0人(0%)で83となりました。思ったより高評価で驚いています。

ちなみに、Starbucksが77(US)Apple iPhoneが63(US)Toyotaが33(日本)などとなっています。

【質問2】の回答を見てみると「リアルタイムでグラフが描かれる」というのがポイントのようです。物理教員が往々にして「当然わかっているもの」と思いながら授業していても、意外に生徒はイメージできていないことが多いのかもしれません。

具体的な改善要望も、いただくことができました。

当初は来年3月にWindows版を出して先生方に使ってもらおうと思っていましたが、 もう少し改善してから出した方が良いかな、と思いました。


帰りの校舎は明かりがともり、とても良い雰囲気でした。遠かったけど来て良かった!

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なお、アンケート結果詳細は以下の通りです。

【質問1】7

【質問2】

  • 物理のグラフと実際の運動の様子が結びつかないことが多いので、こういう風に目で見えると面白い。ただ、1回見た後も面白いと思うかはわからない。また、「ふーん」で終わるかもしれない。
  • 画面を画像で残すことができると、何回か前の運動のグラフなどを見せることができて良いのでは。

【質問1】9

【質問2】

  • 目に見えない加速度や速度を目に見える形にできるのはすごい。
  • 現象と画面とのあいだの時間的なラグがもう少し短い方が、せっかちな生徒にとっては良い。

【質問1】9

【質問2】

  • 今まで感じることのできなかった等加速度運動を視覚的に感じることができたのが良かった。
  • 見ていて面白かった。
  • 視覚的だと理解しやすかった。
  • 前回のグラフが少し残っていると比較できて良い。

【質問1】9

【質問2】

  • グラフや図だけの教科書より、このようなものを使って、自分で実際に体験しながら学べるのはとても良い。
  • 物理は、目に見えなくてイメージしにくいものもあるので、良い。

【質問1】10

【質問2】

  • 授業では印刷されたものでしか見ることができないきれいな曲線を自分で作り出すことができた。この感動を共有したい!!
  • グラフの記録を残せないため比較することができないのが難点。

【質問1】10

【質問2】

  • とても良いアイデア。
  • テニスボールを動かすとき、画面の近くで動かさなければならなかったのを改良して欲しい。
  • 力学台車の場合は、斜面の全体像が入るように改良して欲しい。

以下は教員の方の回答です。

【質問1】7

【質問2】

  • 動作を認識させるのが少し難しそう。簡単に動作認識できると、より良い。
  • うまくいくと、きれいなグラフができて、わかりやすい!

以上です。