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Physics Education with Mixed Reality (HoloLens)

わからないものは、わからない

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まず、話の準備をさせていただく。期末試験の得点分布を見ていると、大まかに3つのグループがあることに気づいた。

Aグループ(全体の1/4)80点以上とる

Bグループ(全体の1/2)50点~80点

Cグループ(全体の1/4)50点に届かない

はい、ここまでが準備ね。以下、本題である。

授業をしていると、「わかんなーい」という先生が最も苦手とする言葉を投げられることがある(ホントはチャンスなんだけど、さ)。ドキッとしながら質問者を確認するのだが、問題はその生徒がどのグループかである。

質問者がAグループであれば、これはかなり由々しき問題である。おそらくクラスのほとんどの人間が、同じところでつまづいているだろう。時間をかけて対処する必要がある。また、質問者がBグループであれば、内容によっては授業の後で個別に対処しても良いかもしれない。

もうひとつの由々しき問題が、質問者がCグループのときである。理想を言えば、すべての生徒がわかるまでコンセツテイネイに教えるべきなのだが、教員の置かれた状況の厳しさは当然そんなことを許さない。結果として、どこかであきらめなければならない。

特に理科では、目に見えないものや触ることのできないものを頭の中で想像しなければならない。これができる子はいいが、できない子はチンプンカンプンである。また、国語の問題もある。つまり、文章が読めない子は、非常に厳しい。グラフが読めないという数学的な問題を抱える子もいる。そういう子にわかるまで教えることは、とても素晴らしいことだが、現実的には不可能である。

果たしてどうしたものか・・・え、努力が足らん?(汗)