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MOOCについてのシンポジウムに行ってきました(1) MOOCの革命

Coursera_2

日本学術会議、第7回情報学シンポジウム「MOOCの拡大:教育の変容を促す大きな流れ」に参加してきました。

MOOCとは?

Massive Open Online Courseの略です。

大学などが主催し、世界中からインターネット経由で受講できる授業です。従来の「講義ビデオを公開しているだけ」と違うのは、受講者は質問・意見・議論でき、講義スケジュールというものがあり、最後に教室で紙の修了試験を受けて合格すれば修了証をもらえることです。

大きな特徴はMassiveでOpenだということです。つまり、世界中から数万人規模の生徒が受講します。

ミッチェル・スティーブン教授(スタンフォード大学)のお話

Coursera(上記画像)はスタンフォード大学が始めた学習サービスである。単なるデジタル教材の提供ではなく、「デジタル技術によって仲介された学習」が大切。デジタル技術は、効果的な学習をつくるものではなく、仲介に過ぎない。

教育の流れは、従来、国→学校→市民、というものだった。企業は市民の学習を望んだが、直接それに関与するわけではなかった。

今、企業が直接に市民を教育する手段が生まれつつある。Courseraのようなeラーニングだ。学校と企業が共同して授業することができる。Facebook、LinkedIn、Googleといった企業がCourseraを支援している。新しい学習であるMOOCは、私的教育と公的教育との関係を変え、国家が教育を規制することを不可能にする。

社会人の職業教育がアメリカでは大きな政治課題になってきている。MOOCは、これにも対応する。

スタンフォードのMOOCのユーザを分析すると、豊かな地域から貧しい地域まで、国内だけでなく世界をまたぐように分布していることがわかった。これほどの教育の革命は以前にはなかった。


これだけを聞くとMOOCは素晴らしいもののように思います。特に、発展途上国の学生でも質の高い授業を受講できるのは素晴らしいですね。しかし、当事者にとっては難しい問題も多数はらんでいるようです。次の記事に続きます。

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