- 見えないものを見る
- 聞こえない声を聞く
理科とは、そういう教科なのではないかと俺は思う。例えば、
- 植物たちの息づくな声を聞く
- 動物たちの交わすやりとりを聞く
- 岩石の語りかけてくる歴史を聞く
- 微生物たちの泳ぎ回る様子を見る
- リンゴにかかっている力を見る
- 導線の中を押し流されていく電子を見る
- 冷たい大気と暖かい大気のぶつかる境目を見る
違う考え方もある。「理科とは因果律を学ぶ学問だ」とする考え方があり、俺も以前はそうだったが、最近は変わってきた。因果律は高度な概念であり、中学生にはまだ早い。それよりも、
「普通には、目に見えない世界・耳に聞こえない世界が、たくさんある」
ということを知り、「へぇ」と思うことが、まず大切なのではないかと思う。