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Physics Education with Mixed Reality (HoloLens)

XR体験展示イベント・・・って何だろう?物理教師、テクノロジーの最前線に立つ。

(教師の方々向けに書きました)

あと3週間で今年が終わるなんて信じられませんね。そんな忙しい師走の最中、皆さまにおかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

私たちは昨日、XR体験展示イベントに出展しました。このイベントは、「XRの最新トピックや体験展示を共有するコミュニティイベント」として開かれました・・・と言われても、特に教師の方々には「それ何?」とピンとこない方がほとんどだと思います。いつもはこのような説明を飛ばしていましたが、今回はこの部分に焦点を当ててみましょう。

まず「コミュニティイベント」ですが、特定の分野に興味を持つ人々が集まり、情報交換やネットワーキングを行う場です。

教師の世界ですと、教員の授業研究サークルのようなものから、科学教育協議会の夏季大会のような最大規模のものまでありますね。今回我々が参加したイベントはそれらの間くらいのイベントを想像してもらえば良いと思います。

次に「XR」ですが、まず教科書的な説明をすると、これは拡張現実(Extended Reality)の略で、バーチャルリアリティ(VR)、拡張現実(AR)、そして混合現実(MR)を包含する技術の総称です。これらは現実世界と仮想世界を融合させ、ユーザーに新たな体験を提供します。

・・・わかります。先生方の頭の上にはいま、いくつものクエスチョンマークが浮かんでいることでしょう。ただ、それはお互いさまです。物理学の用語は「力」に始まり「仕事」「エネルギー」「電場」など、理解するのも理解させるのも大変な言葉ばかりです。

とりあえず「STEAM」「GIGAスクール端末」「オンライン授業」のようなトピック特化型のイベントだったんだな、くらいに考えていただけると良いと思います。STEAMなら科学+工学+ものづくり+表現+数学なので、XR=VR+AR+MRと似ていると言えば似てますよね。でも、素人には何のことかサッパリわかりませんよね。そんなイメージです。

最後に「最新トピックや体験展示」ですが、XR技術の最新の進展や、その技術を活用した様々な体験や製品を紹介するセッションのことです。参加者はこれらを通じて、XR技術の可能性を直接体感できます。

ここまでの説明を踏まえると、これはある程度わかると思います。まだ書籍化されていないような実践や知識、教材、実験、外国での動向などは教員の世界でも、研究会や勉強会などのコミュニティのイベントの場でしか得ることができません。

まとめると、「XRの最新トピックや体験展示を共有するコミュニティイベント」というのは、例えるなら「STEAM学習についての最新の情報や動向などを教わったり、実践や教材・実験を実際に体験できる研究会」というわけです。

そう、このコミュニティイベントに参加した方々は、先生方のような非常にアクティブな方々です。自分とは全然関係ない世界ではなく、むしろ自分たちと非常に近い世界なのです。

そんな2つの世界を結びつけたいと思い、弊社は日夜奮闘しております。引き続き皆さまの温かいご支援を頂けますよう、どうぞよろしくお願いいたします。