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実験ボランティアが軌道に乗り始めた

理科実験ボランティアの人数が増え始めた。1つの授業に2人以上のボランティアが入るようになってきたのだ。

これだけ人数がいれば、授業の進め方を変えることができる。たとえば教室を3つに分け、別々に実験を進めてもいいわけだ。

◆実験ボランティアのメリット

生徒にとっては、実験中ずっと近くに質問できる人がいるし、作業を間違えそうになった場合に指摘してもらうこともできるので、大きなメリットだ。また、進行の早い班は追加でミニ実験をしてみるのも良いだろう。

◆ボランティアと教員の役割分担

ボランティアの方々は基本的に工学系メーカーの退職技術者なので、実験技能の質は教員よりもはるかに高い。ただし、集団に指示するのは教員の方が慣れているので、その部分は教員が担当した方が良いだろう。

具体的には、まず全体に対して教員が指示したあと、ボランティアが担当班に付き、各班で実験を始める。

◆事故の責任

事故の責任は教員がとるべきだが、単なる契約書以上のものが必要だろう。校務災害や学校保険、訴訟保険の適用範囲を調べておく必要がある。

また、作業内容の危険度が高い場合は、ボランティアの方には下がってもらって教員が指導した方が良いだろうし、ボランティアの方々にもあらかじめそのことを伝えておくと安心してもらえるだろう。

さらに本来なら、実験ボランティアを入れることに保護者の同意があると良いが、まだ難しいだろう。

◆新しい実験授業を目指して

現在、教育界のリソースは枯渇している。教師も教育委員会文部科学省もクタクタだ。しかし、おかげで実験ボランティアは徐々に軌道に乗り始めた。これを機に今よりも良い授業形態を実現し、広めていきたい。