今日の天気は曇り空。高さは高くもなく低くもない。霧のように広がっているから、これは層雲の一種と考えられる。次の図も合わせ見ると、これは高層雲であろう。
この雲が見え始めると、天気が悪くなることが多いという。おそらく温暖前線の前兆として現れることが多いからであろう。ちなみにこのときの天気図は下図の通り。
うーむ、寒気団と暖気団のぶつかり合いを教えるのに絶好の配置である。前線が梅雨のような状態になっているのは、暖気団が一時的に一歩前進したからであろうか。
最後に衛星写真と降水状況を見ておこう。
関東中部四国地方の南側に、かなり濃い雲の筋が見える。ここで暖気団が寒気団の上に乗り上げ、上昇気流が雲となって現れているのだろう。そう考えると、雲のできる場所というのは「低気圧があるところ」と教えるよりも「上昇気流があるところ」と教えた方が混乱が少ないのではないだろうか。
こちらは降水状況。日本列島の南側大部分に小雨が降っていることがわかる。この雨がどんどん強くなるのが、暖気団がより北上してきて上昇気流が日本列島の直上で起きる梅雨の時期だということだろう。
うーむ、天気はわかり出すと面白いが、理科という科目の中で空間的想像力をかなり必要とする単元であるのは否めない。やはり実験をしたり模型を作ったりするしかあるまい。