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ブドウ糖レース

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分子模型を使ってブドウ糖を作ってみた。さらに、いくつかのブドウ糖をつなげると、ねじれた糸状になる。これがデンプンである。このデンプンのらせん構造にヨウ素液の成分が入り込むと、青紫色になるらしい。糖は、らせん構造を持たないので、ヨウ素液に反応しないらしい。へー、なるほどねえ。

学校にあった模型を全部あわせると、ちょうどブドウ糖6個分の数があったため、班別作業として作らせることにした。まず、材料を各班に配る。次に、見本は隠しておき、各班1人ずつ前に来させて見て覚えさせる。しばらく見せた後、班に帰して、記憶を手がかりに作らせる。2人目、3人目と次々に呼び、共同作業にしていく。そして、どの班が最初に完成させるか競争にした。

これは、なかなか盛り上がった。最後にブドウ糖6個をつなげて、デンプン(と言うには短すぎるが)にしてみせ、ヨウ素液の話をしておしまい。でも、ヨウ素液の話は、板書を交えないと厳しい。「らせん構造」を頭の中にイメージできる生徒は、ほとんどいないだろう。

本当はこのブドウ糖という物質、もっともっと重要な意味を持っていると思うのだが、俺自身がよく知らないのであった。たぶん30億年ほど前に、この物質が生命活動をする上でとても便利だということを発見した細胞生物がいて、そこから脈々と現代のすべての動物まで受け継がれてきているのではないかと思うのだが、どうなんでしょう。

それにしても、生物学って楽しいなあ・・・ちなみにこの授業、実は化学の「分解」の話です。そもそも、実のところ「模型で遊びたかっただけ」なんて、口が裂けても言えません。ええ、言えませんとも、ええ。