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【メモ】東京書籍の次世代教科書(おまけ付き):外国籍の生徒にAIが対応する

Photo by Lewis Keegan on Unsplash

小中高大を問わず教員の頭の痛い問題といえば?

演習問題に付ける図の作成ですよね!(強引・・・)。簡単な図でも10分、複雑な図だと1時間かかることもあります。そんな状況が一変するかもしれません。

ニュースを共有します(今回は本文のあとにオマケがあります)。

概要

東京書籍、文科省による生成AI実証研究事業に採択──教科書データの活用基盤構築と学習サービスの品質向上を目指す|EdTechZine(エドテックジン)

東京書籍と文科省は、理科を含む中学4教科の教科書データをAI活用しやすい構造に再構築します。これにより、個別最適な学習支援、教材の自動生成、多様な学習スタイルへの対応が実現できます。

解説

教科書データを文章・図・表などに細かく分けて、「意味ごと」に整理したデジタルデータにすることにより、AIが教科・単元・内容をピンポイントで抽出できるようになります。これにより幅広いAIサービスとの連携基盤が整備されます。

具体例

具体的には例えば以下のようなことが可能になります:

  1. AIが教科書内容を使って生徒の質問に答える個別学習サポート 生徒が「理科の化学変化について分かりやすく説明して」と聞くと、教科書の正確な情報に基づいてAIが即座に解説でき、理解度に合わせたアドバイスが提供できます。

  2. 教科書の内容をもとに自動でクイズやドリル教材が作れる 整理された教科書データを用い、AIが特定の単元から自動的に問題(選択肢問題・穴埋め問題など)を生成でき、先生や塾講師が短時間でオリジナル教材を作成し、生徒個々のレベルに合わせた反復学習が実現します。

  3. 多言語対応やアクセシビリティ強化が簡単にできる 教科書データが分かりやすく構造化されているため、AIが英語や他言語への自動翻訳、読み上げ(音声合成)、要約などを容易に実行でき、外国籍の生徒や視覚障がい者への教育サポートが拡大します。

まとめ

このように教科書データの整理により、従来では困難だった個別化された学習支援と多様なニーズへの対応が効率的に実現できるようになります。時代は進んでいきますね。


おまけ

私が頻繁に使っている便利なプロンプトをご紹介します。

「PREP形式で回答して下さい」

従来、AIに質問すると回答が長々として要領を得なかったり、結論が最後まで分からなかったりすることがありました。このプロンプトを使うことで、AIの回答が劇的に読みやすくなります(より詳しい説明)。


今回はおまけを付けてみましたが、いかがでしたでしょうか?

参考になりましたか?逆に「もっとメインテーマに集中してくれ」というご意見もあるかと思います。

皆さんが感じたことを少しでも教えていただけると、他の方々にとっても助かることなので、ぜひお願いいたします。