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計算ミスをなくすための5つの技

昨日、計算問題を生徒にやらせてみて驚いた。全然できない。具体的には、

0.06×500

のような計算ができない。半分以上の生徒がそこでつまづいてしまった。計算をラクにやる工夫を知らないのだろうか。

◆ゼロずらし

たとえば上の計算なら、ゼロの位置を2つずらせば

6×5

となって計算しやすい。

そういうところから教えないとダメなのだろうか。

他に中学生が知っておくべき計算の工夫はわり算の通分とかけ算の工夫だ。

◆わり算の通分

わり算の通分は、たとえば

2000÷125

を計算するとき、一気に割るのではなく5で割るのを繰り返した方が間違えにくい。つまり、こうやるのだ。

2000÷125=400÷25=80÷5=16

◆かけ算でわざと引く

かけ算の工夫は、たとえば

196×25

をそのまま計算するのではなく、

196×25=(200-4)×25=5000-100=4900

というように、わざとキリの良い数を利用するやり方だ。他にも

31×8=(30+1)×8=240+8=248

なんていうやり方もある。

◆かけ算で筆算しない

さらに工夫するなら、計算する桁数を減らす。たとえば

16×25=8×50=4×100=400

というようにだ。筆算しなくてよいので、そのまま計算するより間違える確率は極めて低くなる。

先ほどの工夫と組み合わせることもできる。

196×25=(200-4)×25=(100-2)×50=(50-1)×100
=5000-100=4900。

これも筆算をしなくてすむための工夫である。

◆概算で検算

検算の工夫もある。たとえば1年は何秒か計算するとする。当然、計算結果が正しいか心配になる。そういうときは概算を計算するのがよい。

60×60×24×365=3600×24×365

で、これはなんとなく

4000×20×365

に近い。これを計算すると

80000×365

で、これはなんとなく

10000×300

に近い。だから答は約3000万秒のはずである。ちなみに実際の答は3153万6000秒である。

◆活用のススメ

こうやって計算結果をチェックする癖をつけておくと、ほとんどの計算ミスはなくすことができる。中学生や高校生はぜひ活用して欲しい。

また、理科や数学などの教員は、クラスの状況によっては、こういう技術を授業で教えても良いかもしれない。これ以前という学校もあるだろうが・・・そのときは俵算や九九、分数の基礎からやるしかない。

本当は小学校でしっかり身につけてきてもらいたいのだが、最近はうまくいっていないようだ。個人的には理科の時間を増やす前に国語と数学の時間を増やすべきだと思う。学問の基礎だからだ。

他にも計算ミスをなくす良い方法があれば、ぜひ教えて下さいね。