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イライラ評価

「上げ方のわからない評価は、意味がない」

ベテラン先生のこの言に、俺はのけぞった。確かに、その通りだ。


例えば、あるレポートをあなたは一生懸命書いて提出したとする。一生懸命書いたので、当然評価はAだとあなたは予想していたが、実際にはBであった。なぜBなのか?何が足りなかったのか?返却されたレポートには、Bとしか書かれていない。行き場のない不満に、あなたはイライラする。

実際には、先生から見ると、レポートは内容不足だったのかもしれないし、図表などが汚かったのかもしれないし、意見が書かれていなかったのかもしれない。そういった評価の理由が、被評価者(=生徒)にハッキリと伝わらなければならない。さもなければ、不満は行き場を失い、イライラがつのるだけになってしまう。

逆に上記のような評価の理由が明示されれば、不満の行き場がハッキリする。内容不足ならば、内容を増やせば良い。図表が汚いならば、見やすく書き直せば良い。意見がないならば、意見を書けば良い。つまり、すべき事がハッキリする。この意義は、大きい!


しかし、評価理由を書いてあげるとしても、なるべく短時間で済ませなければならない。レポート1本1分というハイスピードで見ても、180人分なら180分=3時間かかってしまう。そんな時間の余裕は、勤務時間のどこを探しても見つからない。結局、残業するしかない。残業したとしても、いちいち丁寧に評価理由を書く時間はないのである。さてはて、どうしたものか・・・