Feel Physics | in Mixed Reality - Education | Blog

Physics Education with Mixed Reality (HoloLens)

愛知物理サークルの例会発表。実験レポート生成から、AIと物理教育の未来を考える。

暑いですね。今回は、まだ春の訪れが心地よかった頃の話です。3月の愛知物理サークルの例会での発表内容をちょっとお話しします。

当時、私はChatGPTを用いて、「小学生」「高校生」「大学生」としてオームの法則についてのレポートを作成するとという発表を行いました。指示によってChatGPTのスタイルやトーンは変わります。結果として、教師たちはその差異や完成度に驚かされました。

この発表の背景には、当時まだ一般的でなかったChatGPTの能力を紹介するという目的もありました。近年、AIが徐々に知識の領域に進出している中、私は「教育の現場で実験を教えることの重要性」を強調したいと思いました。

先生方の反応は千差万別。興味深く思われる方、驚かれる方、理解が難しいと感じる方など、様々でした。

今まさに、AIの進化が教育を劇的に変えてきています。個別指導のようなカスタマイズされた学習や、AIによるプレゼンテーションの作成など、多くの可能性が広がっています。

しかし、この変化の中で「知識」や「理解」とは何か、そして「授業」とは何かという基本的な問いを再評価する必要が出てきているのです。

フィール・フィジックスは常に物理教育の本質を問い続けます。応援よろしくお願いします。

以下は愛知物理サークルの例会報告ページです。

参加型の授業が手軽にできるプリッカーズカード(著作:Plickers)を使ってみよう!

教員のみなさん、こんにちは。今日は、教室での学習をもっと楽しく、効果的にするためのツール、プリッカーズカードをご紹介します。

プリッカーズとは

プリッカーズは、クラスの生徒たちと活発にやりとりしながら授業を進めたい教員のための授業支援サービスです。

生徒カードをスキャンして迅速かつ簡単にクラスの回答を収集、集計、整理、比較することができ、他の教育ICTサービスと違って生徒用のデバイスは一切不要です。

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物理教員の研究会で、6年前の3Dプリンターによる実験器具製造を紹介しました

東京は猛暑です。梅雨前線は東北まで上がり、九州は大変なことになっています。一日も早い復旧を願います。

こんにちは、代表の植田達郎です。

4月から横浜物理サークル(YPC、高校物理教員の研究会)の一員として、物理教育の新たな可能性を探求しています。

最近、サークルのメンバーが新しく購入した3Dプリンターを紹介して下さいました。その際、私は6年前に行った取り組みを紹介しました。

かつて私は、愛知物理サークルの飯田洋治先生が作成した実験器具を3Dプリンターで製造しました。これにより、特定の部品を手間をかけて探す必要なく、手軽に実験器具を製造できることを示しました。詳細は下記のブログ記事に載っています。

blog.feel-physics.jp

3Dプリンターの普及により、この記事は新たな価値を提供できるかもしれないと感じています。以下の記事でも同じようなことが起きました。

blog.feel-physics.jp

他の記事も昔の蔵出しのように再評価し、新たな視点で提供できるかもしれません。過去にやったことは無駄にならないと信じています。

これからも暑さに負けず、物理教育の新たな可能性を探求し、皆様に有益な情報を提供し続けていきたいと考えています。

最新のXR技術を体験できるイベント「LODGE XR Talk Vol.5」に出展します

暑いですね。代表の植田達郎です。今年はエルニーニョ現象が起きたとか。秋にかけての気象が心配です。

さて皆様にお知らせがあります。弊社は、最新のXR技術を体験できるイベント「LODGE XR Talk Vol.5」に出展します。このイベントは、最新のXR技術のトレンドを知ることができ、さまざまなデバイスやコンテンツを体験できる機会です。

こういうテクノロジーは記事などを読んでいてもなかなかわからないものです。体験して初めてそのすごさや、ではこの技術を何に使おうかといったアイデアが湧き始めます。XR技術における体験はすべての活動の出発点なのです。それが1箇所でできてしまうこのイベントは個人的には大変貴重であると感じます。

弊社の出展内容は「VRで授業します」。これは、難解な高校物理を直感的に理解できるようにする新たな学習のアプローチです。VRを活用した熱力学の授業を実演します。

この授業では、微視的な視点から熱力学の基本的な概念、特に空気分子の動きと感覚への作用を視覚化します。数学的な表現や理論だけでなく、これらの分子レベルの動きを「目で見て、手で触れる」ことで、皆さんの熱力学の理解が一段と深まる体験を提供します。

さらに、他の出展者からは、AI搭載のVR/MRアプリケーション「TalkSkills」や、3DVRプロジェクター「Portalgraph」、モータースポーツシーンにおける「走行復習・予習」を行うためのアプリケーション「GRA.D」、物体を判断して適切なスプレーを吹きつけるゲーム「スプれっ!」、VR上でのコミュニケーションを拡張する頭部装着型触覚デバイス 「nadeXnade」など、多種多様なコンテンツが展示されます。

このイベントは、2023年7月13日(木)19:00-21:00に開催されます。場所は東京ガーデンテラス 17F ヤフー株式会社内のオープンコラボレーションハブLODGEです。皆様のご参加を心よりお待ちしております。詳細はこちらからご確認いただけます。

過去のイベントの様子は以下からご覧いただけます。今回も同様に、最新のXR技術を体験し、開発者や興味を持つ人々との交流を楽しむことができると思います。夜ですので日が暮れて涼しくなってから移動しましょう。皆様のご参加をお待ちしております。

note.com

(以下は再生リストになっています)

www.youtube.com

教育システム情報学会全国大会メインシンポジウムのパネリストとして登壇します

連日暑いですね。フィール・フィジックス代表の植田達郎です。今回は、私がパネリストとして参加することになったシンポジウムを紹介します。

このシンポジウムは、教育システム情報学会の全国大会のメインシンポジウムです。教育システム情報学会は、教育と情報技術の交差点に位置する研究を推進する学術団体です。教育の質を向上させるための新たな技術や方法論を探求しています。

今回の第48回教育システム情報学会全国大会のテーマは「XR がもたらす学びの場と新しい学習・教育の可能性」です。

メインシンポジウムのタイトルは「XR により生み出される新たな教育・学習の価値とその普及」です。このような重要なテーマについて議論するために、私がパネリストとして選ばれたことを大変光栄に思います。

私たちフィール・フィジックスは、教育支援システムが取り組むべき課題について、学術的な場での講演や査読論文執筆等で積極的に貢献してきました。

同じパネルには、クラスター株式会社の加藤直人氏と東京大学 Cyber Interface Labの鳴海拓志氏も参加します。クラスター株式会社は、バーチャルリアルティー(VR)空間でのイベントを主催するプラットフォームです。東京大学 Cyber Interface Labは、人間とコンピュータのインタラクションに関する研究を行っています。お二人の視点からの議論も非常に楽しみです。

全国大会は下記次第で開催されます。関心のある方はのぞいてみて下さい。

  • 2023年8月29日(火) - 8月31日(木)
  • ハイブリッド開催(近畿大学 東大阪キャンパス / オンライン)

物理教育におけるXRの活用:2023年前半の活動ダイジェスト

湯口りさ様のツイートの画像を使わせていただきました)

弊社の活動を見守って下さっているみなさま、いつも大変お世話になっております。 簡単ではありますが、この半年の活動を報告いたします。

  • 1月
    • 開志専門職大学での講義
    • HoloLensミートアップ@日本マイクロソフト本社での講演
  • 4月
    • 事務所移転
  • 5月
    • 横浜物理サークルでの発表
    • 情報処理学会中国支部での講演
  • 6月
    • 物理教育研究会への参加
    • 横浜物理サークルへの参加
  • 7月
    • 横浜物理サークルへの参加
    • Yahoo LODGE XR Talksへの出展
    • 教育システム情報学会全国大会メインシンポジウムへの登壇
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発表掲載のお知らせと記録という課題について

高校物理教員サークル「横浜物理サークル」のHPで私の(小さな)発表が掲載されました。

www2.hamajima.co.jp

(上記は速報ページですので、しばらく経つと以下のアドレスに掲載されます)

https://www2.hamajima.co.jp/~tenjin/ypc/ypc236.htmwww2.hamajima.co.jp

このようにすぐに自分の発表をホームページに掲載して頂けるのは、とても助かります。

自分で発表内容をまとめるのは大変です。 記録を取らなければならないですし、どこまで説明したら良いか自分で判断するのは難しい問題です(どうしても長くなってしまう)。

記録は、あらゆる業種のあらゆる研究会で大きな課題だと思います。 できる方に作業がしわ寄せされているケースがほとんどだと思います。

横浜物理サークルでは大変精力的に作業して下さっている方がいらっしゃいます。 誠に感謝いたします。

物理教員の研究会で、6年前の開発のことが話題に出て驚きました


www.youtube.com

昨日は、高校物理教員の研究会である横浜物理サークルの例会でした。 ここで驚くことがあったので、ちょっとだけ書かせて下さい。

6年前に私は、GPSを使ったVTグラフをリアルタイムに描画するiOSアプリを開発しました。 しかし私から見ると反応がほとんどなかったため、しばらくたったあと更新を中止してしまいました。

この、スマホを使ってリアルタイムにVTグラフを描画する(例えば電車に乗って)というのが、 物理教育研究会(APEJ)や横浜物理サークル(YPC)で近頃話題になっています。 複数人の先生が取り上げていらっしゃいます。

実は内心「それ、6年前にやったのですが」と言いたい気持ちでした。

ところが昨日の研究会の中で、とある先生が「植田さんのアプリが私は好きでした」と仰って下さり大変ビックリしました。 三重県にいたためかぜんぜん反響を耳にすることはなかったのですが、使って下さっていた先生もいらっしゃったんですね。

大変嬉しかったです。

ちなみにそのアプリをアプリストアに戻すには、少しお金がかかります。 そこで研究会の最後に、おそるおそる「このアプリを使うために1000円出せますか?」と聞いてみました。

残念ながら反応は微妙でした。そこまで需要があるわけではないようです。まあ他にも同じようとで使うことができるアプリが既にあり、そちらは無料ですからね(大学で開発されているそうです)。

しかし、そういう話題を研究会で出していいというのが私にとっては大変驚きでした。 研究会によってそれぞれ個性があって面白いですね。

今後も開発をがんばっていきますので、ぜひ応援頂ければと思います。

高校物理教員の研究会で発表させて頂きました(横浜物理サークル)

www2.hamajima.co.jp

横浜物理サークルは、高校物理教員の方々がアイデアを持ち寄って意見交換する研究会の1つです。

こちらを愛知物理サークルで紹介していただき、6月3日の例会で発表させて頂きました。 その様子を例会報告に掲載して頂いたので、ご報告します。

私はMRを使った磁界教材についての発表を行いました。 発表後はたくさんのディスカッションをさせて頂きました。

実は、ある先生は3ヶ月前にメタバースを使った教育に関して論争したばかりだったそうです。 理科もメタバースで仮想体験すれば良いという意見に、憤慨されていました。

そのため、発表前は私の発表内容に対して慎重な姿勢でした。 発表後は笑顔で意見交換して頂き、ホッとしました。

ポイントは「デジタル教材にも強いリアリティーが必要ではないか」ということです。 私のこの意見に、ある先生は何度もうなずいておられました。

MRやHoloLensという言葉を知っている若い教員の方が、何人もいらっしゃったのが印象的でした。 そういうことに関心を持っていらっしゃることが、私にとっては新鮮でした。

ある若手の先生からは貴重なアイデアを出して頂きました。 タブレットを使ったARを活用することで、このMR授業をより大人数に対していっせいに提供するというものです。

今までは、MRを物理教材として受けとめてもらうことに必死でした。 最近は、少しずつこの目標は達成しつつあるという感触を得ています。

このご意見を頂き、教材開発を次のステップに進めることができる時機が来たのかなと思いました。

全体として、MR磁界教材をとても後押しして頂いたように思います。 今後も鋭意改良を続け、なるべく多くの生徒がこの教材に触れて磁界のイメージを獲得できるようにしていきたいと思います。

特に鈴木先生、山本先生、宮崎先生には、初参加の私に機会を頂き、大変活発に意見交換して頂きました。ありがとうございました。

大学入学案内に掲載して頂きました(開志専門職大学)

開志専門職大学の入学案内に掲載して頂きました。

今年1月に6コマ(9時間分)の授業をさせて頂く機会があり、 そのときのことを紹介して頂きました。

授業のテーマですが、「自分の正しさを確かめる」(アーリーアダプターの行動原理)というお題で話をしました。

内容としては、弊社のMRを使った物理教育の取り組みを紹介させて頂きました。

特徴としては、なるべく体験の機会が多くなるよう、HoloLens 2を2台、Meta Quest 2を3台持っていき、自由に体験できるようにしました。

生徒さんたちは静かに集中して話を聞き、こちらの問いかけに対し積極的に関わってくれました。

ぜひ自分たちの夢を切り拓いていって欲しいと思います。

そういえば授業中にリアルタイムに書き込むことのできるオンラインホワイトボードを使わせて頂いたのですが、生徒さんたちとの掛け合いができてとても便利でした。施設設備も新しく充実していて、流石は新しい大学ですね。

ご招待して下さった江口先生、ありがとうございました。