明けましておめでとうございます。年始はこの国の教育の課題についてです。
リンク先は、生徒全員の画面を先生が見ることができて、先生から生徒に画面を送ることもできるアプリです。アクティブ・ラーニングに使えるかも?と思いきや、使うことができません。これには深い事情があります。熱意のある友人の教員に教えてもらいました。
このアプリを準備するためには、実はアップルのパソコン(Mac)が必要です。しかし、学校にPCを入れるのは学校単位では今は出来ません。なので、アプリ導入は実質不可能です。
なぜ不可能かというと、教育委員会の審査、契約等が必要です。文部科学省が推奨しても、情報管理に過敏な地方自治体の教育委員会の腰が引いてしまうのです。 今の現場はタブレットPCですら買えません。iPadはブラウザ端末扱いなのでかろうじて買えているだけで、情報漏洩が起こればいつかは学校単位では買えなくなるかもしれません。
いろいろな方と交流していると、文科省はむしろ理念がしっかりしているけれど、それを受ける地教委が力不足な例が多いように思います。文科省よりも、中間の教育委員会にやり手がいない限り進展は見込めません。
しかし役所は個人情報の塊で、スタッフにはかなり重い責任とプレッシャーがかかります。それは避けられない。難しいのです。例えば情報漏えいに対する保険商品とか、作れないのでしょうか。アイデアが必要です。
この問題に関心が集まり、建設的な方向に社会的議論が起きることを期待します。 というわけで(?)2017年も、Feel Physicsを、どうぞよろしくお願いいたします。