「いやー、私、文系なんだよね。理科マジでわからん」
そう笑う先生がいます。
隠さずに言えるのは、強さだと思っています。
それでも、その先生は実験をやりたいと言います。理由は単純で、子どもたちが、あんなに喜ぶから。実験の過程をどんどん書かせて、書く力もつけさせたい、とも言っていました。
でも、理科室に入ると手が止まります。
どの棚に何があるのか、分からない。薬品びんの並ぶ理科室は、慣れていない人にとっては、ちょっとしたお化け屋敷です。
ここで見落としたくないのは、手が止まっている理由が「理科の知識が足りないこと」ではない、ということでした。
理科がわからないことよりも、探せないことのほうが、実験を減らしてしまう。
これは、いちばんもったいない減り方です。やる気はある。子どものことも考えている。それなのに、物の置き場所だけで諦めることになる。
だから実験手帳は、準備物の「並べ方」のほうを変えました。
① 種別で分ける
消耗品・百均・器具・薬品・デジタルの5つに分けています。まず「どのあたりを探す話か」が決まるので、リストの上から順に理科室をさまよわなくて済みます。
② 種別の中は、大きいものから並ぶ
大きさを5段階で持っていて、種別の中は大きいものが上に来ます。理科室に立ったとき、目に入るのは大きいものからです。リストの順番を、その目線に合わせました。
③ 名前の前に、絵文字と【注意】が付く
🔥【危険】実験用ガスコンロ、✂️【注意】はさみ、のように表示されます。名前を読み終える前に、危ないものが目に入る。あとから注意書きを探しにいかなくていい形にしました。
理科室そのものは、私には片づけられません。
でも、探すときの手もとのリストなら変えられます。
覚え直してもらうのではなく、探し方のほうを変える。2学期の実験に間に合わせるなら、そのほうが早いはずです。
実験手帳のことは、こちらに書いています。

