夏休みが終わりに近づくと、1学期の自分を思い出します。
あのとき、ずいぶん怒ってしまったな。あの実験、うまくいかなかったな。
休んでみて、初めて分かります。「疲れていたんだな」と。
疲れていたことは、休まないと分かりません。渦中にいるあいだは、ただ自分の余裕のなさに見えます。
「問題は未来だ。だから私は、過去を振り返らない」
ビル・ゲイツの言葉として知られています。起きてしまったことは変えられないのだから、そこに留まらず前を向け、という意味です。
言うのは簡単です。でも、9月に画面を開いたときに1学期がそのまま並んでいたら、嫌でも目に入ります。
開いた画面が「今」から始まること
実験手帳は、年度の途中からでも使い始められます。
最初に「次に教えるのはここから」と授業を1つ選ぶ。すると、それより前の授業は、まとめて片づきます。残りの時数の計算からも外れます。
年間計画を開くと、画面は今から始まります。1学期の分は、たたまれた1行の向こうにあります。
消すのではなく、たたむ
大事なのは、消していないことです。
見たくなったら、その1行を開けばいい。4月からの記録はそこにあります。忘れさせるのではなく、見なくていい状態にする。それだけです。
これから終えた授業も、その場で押して片づけられます。押し間違えても、もう一度押せば戻ります。区切りをつけるのは、アプリではなく先生です。
前後際断
禅の言葉に「前後際断」があります。夏目漱石は『倫敦消息』でこう書いています。
前後を切断せよ、妄りに過去に執着するなかれ、いたずらに将来に望を属するなかれ、満身の力をこめて現在に働けというのが乃公の主義なのである
1学期は終わりました。2学期は、まだ何も起きていません。
画面が「今」から始まっていれば、そこに力をこめられます。
いま、実験手帳を試してくださる先生を募集しています。もしよかったら、のぞいてみてください。

