渋谷を3Dプリントしました。
渋谷駅を中心に2.5km四方を、150mm角のサイズに。地形の高さは20倍に強調して、60mを超えるビル65棟だけ、実物の高さで載せています。
その模型に、コーヒーを流しました。水だと透明で、どこを通ったのか見えないからです。
コーヒーは迷わず、一か所に集まりました。渋谷駅です。
渋谷は、名前のとおり谷でした。いちばん高いビルたちが、いちばん低い土地に建っています。
授業で使うなら、いきなり流さない
小学6年生の理科に「土地のつくりと変化」という単元があります。この模型をそこで使うなら、いきなり流して見せるのはもったいないと思っています。
先に「この雨粒はどこへ行く?」と聞いて、模型の好きな場所にシールを貼らせる。尾根のすぐ近くに貼った子どうしで、予想が割れます。そこで流すと、外れた子から「なんで?」が出てきます。
土地の形は水がつくり、水の行き先は土地の形が決める。
作り方は、ぜんぶ無償のデータ
模型のデータは、国土交通省の PLATEAU(3D都市モデル)と、国土地理院の標高データです。どちらも無償で公開されていて、商用利用もできます。
素直にやると、PLATEAU の建物データは 649MB の ZIP を丸ごとダウンロードすることになります。そこで、HTTP Range リクエストで ZIP の必要な部分だけを取り出し、約50MBで済ませました。CityGML は変換ライブラリを挟まず、標準ライブラリで直接パースしています。
地形は標高タイルから格子を作り、側面と底をつけて水密な立体にしてから、建物と合体させました。印刷は手元のプリンタです。150mm角なので、特別な設備は要りません。
まだ授業では使っていません
作って、コーヒーを流したところまでです。それでも、谷底に全部集まる瞬間は、大人が見ても声が出ます。
理科の授業を組み立てる道具として、こういうものを作っています。授業の予定を管理するアプリのほうも、ベータ版を公開中です。
