2学期が始まると、先生方はこう思います。

「冬休みまでには、順調に終わるだろう」
でも、あと何時間あるかを具体的に数えている人は、たぶん一人もいません。
学級担任にできて、理科専科にできないこと
学級担任なら、遅れたときに国語の時間を少し使ったり、進みすぎたら他の教科へ回したりして、自分の中で帳尻を合わせられました。
理科専科は、そうもいきません。複数のクラスを、同じ内容で、同じくらいの進度で進める必要があるからです。1つのクラスだけ都合よく調整する、ということができない。

しかも2学期は、運動会、その予行、学芸会と、時間が突発的に消えていきます。年度当初の計画どおりに進む前提が、9月の時点ですでに崩れています。
それでも多くの先生は「まあ、なんとかなるだろう」で走り出します。
でもそれは、砂漠で見えるオアシスと同じかもしれません。近くに見えているだけで、そこに水があるとは限らない。
「なんとなく」を数字にした
なので実験手帳では、9月1日の時点で「冬休みまでに何時間の余裕があるか」をハッキリ数字で出すようにしました。
- 順調なときは ☀️ このまま進めます と出ます。その下に「◯◯まで◯時間(◯組)の余裕があります」と、判断の理由まで表示します
- 締め切りより手前に置けている授業のコマには 🟢 が付きます。余裕が「どこにあるか」がコマの位置で分かります
- 足りないときは 🌤 少し確認すると安心です → ☁️ 早めに整えると安心です → 🌧 今日中に確認しましょう と、天気が変わっていきます
これまでは「間に合いそう/間に合わなさそう」の二択でした。そこにあと何時間という量が入りました。
量が分かると、判断が変わります。「3時間しかないなら、あの実験は準備を簡略化しよう」「12時間あるなら、予備の時間を1つ確保しておこう」と、先に手を打てる。
蜃気楼ではなく、地図を
これは蜃気楼ではありません。目的地までの距離と時間を示す、正確な地図です。
砂漠で怖いのは、水が足りないことそのものより、あと何km残っているか分からないことだと思います。距離が分かっていれば、水を配分できる。ペースを落とせる。休む場所も決められる。
「あと40km。水は足りるはずだ」と言えることが、計画的に進むということだと思っています。
試用の募集を開始いたしましたので、2学期が始まる前に一度だけ、ご自分の授業計画で試してみてください。