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指導するプロセスとは 保護者や管理職である指導者の役割と適性

指導する、という言葉は教員がよく使うが、もっと一般的に使っても良い言葉だと思う。リーダーというのは指導者のことであり、その役割は「指導すること」だからだ。

指導する、という行為は3つのステップで構成される。1つ目は事実確認させる、2つ目は想像喚起させる、3つ目は自己宣言させる、ということである。

1つ目の事実確認では指導対象者の行った事実のみを確認する。このステップでは事実の是非については言及しない。

2つ目の想像喚起では、指導対象者に被害者の心情を想像させる。1つ目のステップで確認した事実が、被害者にどのように受け止められるのかを、考えさせる。指導対象者が被害者を傷つけたということに気づかせる。

3つ目のステップは、2つ目の想像喚起で自分の行為がどういう結果をもたらしたのか、に対して今後はどうするのか、を自発的に宣言させる。

指導する前提条件は信頼関係があること。逆にいうときちっとした信頼される人が指導者に向いていて、だらしない信頼されない人は指導者には向いていない。

また、積極性も必要。穏当な人は角が立たないので否定的評価をされにくく、大組織の中で出世しやすいが、これをしてしまうとやがて組織は大企業病にかかってしまう。

親は子を指導しなければならないし、社長や管理職は社員を指導しなければならない。指導することとは誰もがやらねばならない人生の課題とも言える。そこから逃れることは悲しい結果しかもたらさない。