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義務教育で歴史や古文を学ぶのはなぜか 人生はスキャンであるという見方

最近のことだが自分には釣り属性があることがわかった。一歩引いて見ると、人生とはスキャンである、と言えるのではないか。スキャンとは属性スキャンのことである。いろんな属性がある。私ならカメラ属性、自転車登坂属性、プログラミング属性、ビデオ撮影・編集属性、といったところ。

教育とは一つの大きなスキャンだ。物理が理解できる生徒はほんのわずかだし、世界史のダイナミズムを十代で感じることができる生徒は、やはりほんの一部だ。言い換えると、生徒たちは物理属性や世界史属性といった様々な属性の有無をスキャンされ、相応の進学先へ進むことになる。

世界史属性は、単に世界史ができる以上の意味を持つ。彼らは深い人間的洞察力に優れ、高度な社交センスを持っている。こういった力は、大きい企業での処世で発揮される。誰からも好かれるように振る舞い、敵に対して角が立たないように対処することができる。こういう人物が出世していく。

義務教育で歴史や古文などを履修することは、一見無駄なことのように見える。仕事で歴史や古文の知識を使うことはないからだ。だが本当の理由は、スキャンである。処世力や統率力、交渉力などの下地となる人間的素地の有無をスキャンしているのだ。

ただし属性は生まれたときに決まっているものではない。優れた指導者は、単なるスキャンを行うだけでなく、潜在的属性を顕在化することができる。これは完全な創造的行為であり、だからこそ、教育には浪漫がある。と、思う。