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Physics Education with Mixed Reality (HoloLens)

eラーニングを手軽にやるには

公立中学校でeラーニングを行うのは難しい。なぜ気軽にeラーニングできないのだろう。

コンテンツとか技術の問題もあるが、これらはインターネット上の学習コンテンツを使えばすむことだ。最大の理由は「PC室でしかできない」ということだ。

教室で気軽にeラーニングできたら、教師はみんな使うだろう。だが、すべての教室にPCを入れるお金はない。もはや「気軽にeラーニング」は夢でしかないのか。

ここで私は1つの前提を崩したい。それは、eラーニングはPCでやるもの、という前提だ。

従来のeラーニングでは、PCが生徒に説明を表示する。読むのが速い生徒には次々とコンテンツを示し、じっくりよむタイプの生徒のことは根気よく待つ。要するに「表示速度」だ。

また、テストではPCは問題を表示して生徒の解答の結果を示す。これにより、一人一人の能力に応じた指導ができる、というわけだ。要するに「個別指導」だ。

さて「表示速度」だが・・・本でいいのではないか?速い生徒は先へ進み、遅い生徒はノロノロとついて行く。速すぎる生徒には資料集でも渡しておこう。なんの問題もなさそうだ。

次に「個別指導」だが・・・今、多いのは小テストだ。授業の最初や最後に問題の印刷された小さなプリントを配り、解答させて回収する。この方法のデメリットは手間がかかることだ。結果として小テストの回数は減る。

小テストをラクに行うにはどうしたらよいか。生徒はPCを持っていないから、問題を表示できないし、解答もできない。だがここで、4択ぐらいの小型スイッチを持たせるのはどうだろう、というアイデアが浮かんだ。

問題と選択肢の表示は教師がすればいい。口で言うのもいいし、黒板に問題を書くのも良いし、プリントで配っても良い。スイッチが小さければ運ぶ手間も省ける。また、解答状況を保存できれば成績を作る参考資料にできる。授業中にクイズをやるのも楽しい。

eラーニングをやるのに、一人一台PCがなくても全然良いのだ。小型スイッチさえあれば、eラーニングはできてしまうし、もっとも現実的だ。

そんなことを考えている。