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Physics Education with Mixed Reality (HoloLens)

教育は近い将来、どのように変わるのだろうか?

060518school_1 個人的には、教員の半分は、切符切りに近い運命をたどるのではないかと思う。

かつては、どの駅にも切符切りがいた。それが今では、都市部では絶滅したと言っても過言ではないだろう。切符切りに取って代わったのは自動改札機、つまり「ロボット」である。これによりJRは人件費を減らすことができ、コストダウンをすることができた。

切符切りだけではない。社会のあらゆる機能がコストダウンを迫られている。流通、工業、農業、金融、外食、旅客、販売、そのほかの公共系も含めた様々なサー ビス・・・人件費よりも「ロボット」を導入した方が安い機能に関しては、人が解雇され「ロボット」がその任に就く。この「ロボット化」(世間で言う「合理 化」「改革」)の流れは、今後20年くらいは続くだろう。

教育に関しても、その影響は免れない。情報機器のコストパフォーマンスは上がり続けている。逆に、リッチなコンテンツの作成コストは下がり続けている。つまり、教員の敵はWebクリエイターであり、「ロボット」である。

だが、教育とは知識を教え込むことだけではない。生徒の社会性や人格の形成を支援することも教育である。そして、これらを「ロボット」が行うことは極めて難しいだろう。

結論として、教員の役割は、将来、知識を教えることよりも、集団をコーディネートしたり個々人の生活指導をすることに偏っていくものと思われる。生 徒から見ると、知識は「ロボット」から学び(教育ゲームなどの類も今後のびてくるだろう)、先生から集団生活のルールを学んだりカウンセリングを受けたり する。このような形に変わっていくのではないかと思う。

思い切ったことを言ってしまうと、高校などはかなり人員削減の対象になるのではないかと思う。中学ほど生活指導が無く、大学ほど専門性もない。ただ 生活指導力のない知識を教えるだけの教員は、高校にはかなり多数いると思われるが、そういう教員たちは今後厳しい立場に追いやられるのではないかと思う。

誰もが将来に不安を持つ時代。栄枯盛衰の激しい時代。グローバリゼーションが完了するまでは、まだまだ時間がかかりそうだ・・・