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涙の実験(続き)

050106-Shikenkan-Macchi

My Science Lessons: 涙の実験のコメントに対して:

ご心配ありがとうございます。結果から先に言うと、実験はうまくいきました。

うちの学校のH字管は、ゴム栓でふさぐタイプではなくて、先が細くなっていてそこにゴム管をつなぎピンチコックで閉めるタイプのものです。このピンチコックのタイプだと、マッチの火を近づけても柔らかな火がゴム管の先にできるだけで、「ポンッ」とはいきません。

おそらく原因は、ピンチコックのタイプの場合、空気がガラス管の中に入らず、水素と空気が混合しないためだと思います。ゴム栓のタイプの場合は、口が広いために、簡単に空気がガラス管の中に入るのでしょう。ちなみに水素が爆発するためには、空気が4%~74%混合していなければならないそうです。

結論から言えば「ピンチコックのタイプは使うな、ゴム栓のタイプを使え」ということでしょうかね。最近はもっとラクなタイプの電気分解装置もあるらしいです。あーあ、やってらんねー・・・

余談ですが、水素に火をつけるといえば、「水素マッチ」もしくは「試験管マッチ」というやり方があるそうです。普通は、試験管に水素をためたあと親指で口をふさいで向きを戻してマッチの火を近づけるわけですが、このとき向きを戻さないやり方です。つまり、試験管を逆さにしたままマッチの火を近づけます。空気の濃度が前述の値より低ければ、ゆっくりと燃えるそうです。

化学教育講座:水素の安全な燃やし方