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健康的怠慢

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少々弱音を吐かせていただきたい。

最近どうも気が滅入ることが多い。残業時間が長すぎることが原因ではないかと思っている。私の月残業時間は、およそ130時間である。ちなみに厚生労働省の報告によると、月100時間以上の残業は精神に変調をきたす恐れがあるらしい。私は、この記事を何回も読み直した。おいおい、マジかよ・・・勘弁してくれ。

それでも、時間が足りない。授業の準備をする時間が、どうしても足りないのだ。どうして足りないんだろう?私は考えた。そして、ある単純な事実に気づいた。それは、就業時間の中に授業の準備をするための時間は用意されていない、ということである。

もちろん、すでに用意されているプリントを印刷するくらいの時間はある。しかし、プリントの内容を新しく試行錯誤したり、初めての実験のための予備実験などをしようとすると、30分や1時間では、すまない。ノートやレポートといった提出物の点検もある。

実験しようとすると、まず器具を探し出すのに時間がかかる。探し出したとしても、実験が一発で成功することはめったにない。結局、2時間、3時間とかかってしまう。そして、提出物の点検。これがまた、時間がかかる。先日のレポート点検には5クラスで10時間かかった。ノート点検は5クラスで7時間半かかった。すべて、残業である。

この事実が暗に示しているのは、要するに、こういうことである。「余計なことはするな」。実験は、必要最低限のものに限る。プリントは、既成のものを使う。ノートはハンコだけ押し、レポートもABCだけつけて、すぐに生徒に返す。

このようなやり方は、決して怠慢なものではない。なぜなら、そういう授業をしない限り、残業時間を常識的な程度にとどめて精神的健康を確保することは、不可能だからである。つまり、あれこれと授業のために準備する時間は、用意されていないのだ・・・なんてこったい。