明日から新しい単元「からだのはたらき」に入る。この単元では、以下のように思わせたら勝ちではないかと思う:
「身体って上手くできてるんだ・・・スゴイ!」
これをさらに具体化すると、こんな感じだろうか:
「すべての要素が役割を持っているんだ・・・スゴイ!」
「すべての要素同士が連携しているんだ・・・スゴイ!」
「いくつかの要素は、形が上手くできてるんだ・・・スゴイ!」
これらの要素の目的は「全身の細胞に栄養分を届ける」ということに尽きる。
要素の役割というのは、具体的に言うと以下のような感じ:
だ液:デンプンの分解
胃液:タンパク質の分解
胆液:脂肪の分解
すい液:デンプン・タンパク質・脂肪の分解
小腸の内表面の酵素:デンプン、タンパク質の分解
胃:胃液を出す
胆のう:胆液を出す
すい臓:すい液を出す
小腸:栄養分を吸収して、毛細血管とリンパ管に入れる
大腸:水分を吸収する
肝臓:栄養分を蓄える、胆汁を生産する、有害物を分解する、尿素を生産する
肺:酸素を吸収して血管に入れる、血管から二酸化炭素を排出する
心臓:血液を全身に運ぶ
じん臓:不要物をこし出す
赤血球:酸素を運ぶ
これらのことを一つ一つ生徒の頭に入れていっても、ぜんぜん面白くない。一通りやったあとで、例えば「胃がないと、どうなる?」「赤血球がないと、どうなる?」という感じで確認させた方が、面白く感じるだろう。
要素の形状については、以下のような感じ:
柔毛:吸収効率を良くするために、表面積を大きくしている
動脈:流れの勢いが強いので、皮が厚い
静脈:流れの勢いが弱いので、逆流を防ぐ弁がある
あと、血液循環についても、全身と肺と心臓の位置関係を押さえることで、「上手くできてるなぁ」と思わせたい。